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ICL・屈折矯正外来

ICL・屈折矯正外来担当医

専門外来名 担当医
ICL・
屈折矯正外来
神谷 和孝(※) 北里大学 教授

※ 執刀医

担当医師からのメッセージ

最新のホールICLは北里大学で独自に開発されたレンズであり、今では世界中に普及しています。なるべく安心して手術を受けていただけるように、国内で数名しか認定されていないICLエキスパートインストラクターが全例執刀しています。

専門外来
スケジュール

神谷和孝ウェブサイト:KAMIYA WEB

参考図書

ICL手術のエキスパートドクターとは!!

ICL

当院でICL手術の執刀をする神谷和孝先生は、現在世界中で使用されているホールCLの開発やその臨床評価に関する最先端の研究活動に携わり、ICLに関する研究をグローバルに発信しているICL第一人者です。エキスパートドクターとして、これまで数十施設以上のICLライセンス手術指導を行ってきています。

Prof.神谷 ICL研究室

著書

世界が変わる!次世代眼内コンタクトレンズ 日本橋出版

神谷和孝:
世界が変わる!次世代眼内コンタクトレンズ 日本橋出版

有水晶体眼内レンズ手術 動画付き 医学書院

神谷和孝、清水公也:
有水晶体眼内レンズ手術 動画付き 医学書院

疾患の概要

ICLは、よく「眼内コンタクト」とか「有水晶体眼内レンズ」とも呼ばれますが(図1)、目の中の「後房」といって虹彩の後ろと水晶体の間に埋め込むレンズを指します(図2)。

図1 ICLの外観
図1 ICLの外観
無色透明の柔らかい素材でできていて、日々の手入れが一切不要である。
図2 ICLの固定位置
図2 ICLの固定位置
ICLは「後房」といって虹彩の後ろと水晶体の間に固定される。

ICLについて動画で見る

厚生労働省の承認を得てから10年以上が経ち、眼鏡やコンタクトレンズから解放される喜びから(図3)、新たな時代の「視力回復手術」として注目されています(図4)。

  • 図3 ICL手術を受ける前と受けた後の見え方の違い
    図3 ICL手術を受ける前と受けた後の見え方の違い
    今までに経験したことのないくらい、シャープな見え方となる。
  • 図4 ICL手術後の前眼部写真
    図4 ICL手術後の前眼部写真
    目の中に無色透明なコンタクトレンズが埋め込まれている。

従来のスタンダードであったレーシック手術と比較しても、見え方の質や満足度が高く(図5、6)、近視のリバウンドも少なく、いつでもレンズを取り除くことが可能で、ドライアイになることもなく、面倒なアフターケアも不要といった、さまざまなメリットが享受できます。

今ではレーシック手術に代わってわが国の視力回復手術の主役となりつつあります。実際に世界全体でみると既に200万件以上の手術実績があり、現在年間約1万件以上の手術が行われていて、特に日本国内において手術件数の増加が著明です。

  • 図5 ICLとレーシックのコントラスト感度の違い
    図5 ICLとレーシックのコントラスト感度の違い
  • 図6 ICLとレーシック術後の患者満足度の違い
    図6 ICLとレーシック術後の患者満足度の違い
    (National Eye Institute Refractive Error Quality of Life Instrument (NEI-RQL)、100点を満点にしたアンケート)
    ICLは、レーシック手術よりすべての満足度に優れている。

症状

図7 近視のシェーマ
図7 近視のシェーマ
近視では網膜上より前方でピントが合う。

「近視」とは、遠くから入った光が網膜より手前(角膜寄り)で像を結ぶ状態を指します(図7)。網膜から離れるほど、近視が強くなり、遠くがぼやけて見えて、手元の物にしかピントが合わなくなります。凹レンズの眼鏡やコンタクトレンズを使います。

程度別として、3D(ジオプター:「屈折異常」の度合いを表す単位、大きくなるほど近視が強い。)未満は「軽度近視」、3D以上6D未満は「中等度近視」、6D以上は「強度近視」に分類されます。

図8 乱視のシェーマ
図8 乱視のシェーマ
乱視では光の入る方向によってピントが合う位置が異なる。

「乱視」とは、光の入る方向(向き)によって、像を結ぶ位置が異なる状態を指します(図8)。焦点を結ぶ位置が離れるほど、乱視が強くなり、近視や遠視の目でも起こります。軽度であれば、ぼやけて見えることはあまりありませんが、中等度以上になれば、遠くも近くも見えにくく感じます。乱視の度合いは時間経過とともにあまり変化しません。円柱レンズの眼鏡やコンタクトレンズを使います。

治療法

まず、目薬で麻酔をした後、黒目の端に約3mmの小さな切り込みを入れ、柔らかい素材のレンズを虹彩の下に挿入しますが、以下に手術の具体的なステップを示します(図9)。片目の手術には約5~10分程度かかり、日帰り手術となります。手術中に痛みを感じることはほとんどなく、また、傷口が小さいので縫合は不要です。

  1. 目薬をさして麻酔します。
  2. 角膜の端っこに約3mmの小さな傷口を開けます。
  3. そこから目の中に二つ折りに畳んだレンズを目の中に入れます。
  4. レンズを虹彩の下に入れて固定します。
  5. 瞳を縮める目薬を入れます。
図9 ICL手術のシェーマ<br>角膜の端に約3mmの小さな創口を作製し、目の中に二つ折りに畳んだレンズを入れた後に、虹彩の下に埋め込む。
図9 ICL手術のシェーマ
角膜の端に約3mmの小さな創口を作製し、目の中に二つ折りに畳んだレンズを入れた後に、虹彩の下に埋め込む。

手術方法の比較

  ICL コンタクトレンズ レーシック
矯正方法 角膜に切れ目を入れて、眼内レンズを挿入する 角膜の上にコンタクトレンズをのせる レーザーでフラップを作成し、エキシマレーザーを照射して角膜を削る
角膜の形状 変わらない 変わらない 変わる
近視 ◎強度近視対応可能 ◎強度近視対応可能
遠視
乱視
快適性 裸眼と同じ 異物感を生じることあり 裸眼と同じ
見え方の質 コントラスト感度が向上する。瞬きによる影響がない・ハロー・グレアが起こりにくい 瞬きによって見え方が不安定となることがある コントラスト感度が低下し、見え方の質はやや低くなる。特に夜間で顕著
視力の安定性 安定している 瞬きによって見え方が不安定となることがある 時に近視のリバウンドがある
リスク 稀に手術による合併症があるが、他の手術に比べ、安全性高い 稀に装用による合併症がある 稀に手術による合併症がある
ドライアイ 影響なし 不向き 一部悪化あり
可逆性 レンズを取り出すことが可能 可能 不可能
費用 レーシックより高価 安価も費用が続く。1Dayタイプでは数年程度でICLと同額 ICLより安価

ICLの費用

大切な目を扱う、みなさまの一生を左右する手術です。眼内コンタクトレンズ(ICL)を受ける場合は、料金だけを比較して病院を選ぶのではなく、本当に信頼できる医療機関をお選びください。

片眼 30万円(税込)両眼 60万円(税込)

乱視用:片眼 35万円(税込)両眼 70万円(税込)
※手術当日から手術後1週目までの検査費用は料金に含まれます。
手術前検査代は別途20,000円(税込)です。

ICL手術は「自由診療」です。厚生労働省に正式に認可された治療法ですが、健康保険は適用されません。ただし、保険会社による医療保険は適用される場合がありますので、医療保険に加入されている方は、保険会社にお問い合わせください。また、ICLの費用は、医療費控除の対象となります。詳しくは国税庁のサイトをご覧ください。

お支払い方法

現金・クレジットカード

現金・クレジットカード

参考サイト

検査機器/治療機器

オートレフケラトメータ
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スペキュラーマイクロスコープ
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コントラスト感度測定装置(imo vifa)
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(imo vifa)
角膜形状解析装置・前眼部光干渉断層計(CASIA2)
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サージカルガイダンス装置(VERION)
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