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目が見えにくい(急にぼやける、見え方がおかしい)

目が見えにくい・焦点が合わない症状について

目が見えにくい(急にぼやける、見え方がおかしい)

物がはっきり見えない、ぼやける・かすむ・目の焦点が合わないといった症状は目の疲れでも起こりますが、眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなった、近視や老視などの屈折異常、白内障・ぶどう膜炎・ドライアイなど眼科専門医による適切な治療が必要なケースもあります。特に急激な視力低下が起こった場合、深刻な視力低下や視野の欠け、失明などに至る可能性もありますので、お早めに眼科にご相談ください。

見えにくくなったときに確認したいポイント

「見えにくい」と感じる症状には、ぼやける、かすむ、ピントが合わない、視野の一部が欠ける、中心だけ見えにくいなど、さまざまな見え方があります。

原因を考えるうえでは、「急に起こったか、徐々に進んだか」「片目だけか、両目か」「痛みや充血を伴うか」が重要です。

まず片目ずつ手で隠して、それぞれの目の見え方を確認してみましょう。両目で見ていると、片目の視力が低下していても、もう片方の目が補うため異常に気付きにくいことがあります。

症状の現れ方考えられる主な原因
急に片目が見えにくくなった網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、硝子体出血、視神経炎など
急に見えにくくなり、目が強く痛む急性閉塞隅角緑内障、角膜炎、ぶどう膜炎など
徐々にかすむようになった白内障、屈折異常、ドライアイなど
中心だけ見えにくい・ゆがむ加齢黄斑変性、黄斑前膜、黄斑円孔、中心性漿液性脈絡網膜症など
黒い点や影が急に増えた後部硝子体剥離、網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血など
まばたきすると一時的に見やすくなるドライアイなど
近くは見えるが遠くがぼやける近視、乱視など
近くがぼやける老眼、遠視など

急激な視力低下には、網膜や視神経などの重い疾患が隠れている場合があります。数分から数日以内に起こる急激な視力低下では速やかに受診してください。

このような見え方の変化は早急に受診してください

目が見えにくい原因には、眼鏡の度数の変化や目の疲れなど比較的緊急性の低いものもあります。一方、治療開始までの時間が視機能に影響する疾患もあります。

次のような症状がある場合は、様子を見ず早急に眼科を受診してください。

  • 片目または両目が突然見えにくくなった
  • 片目が突然真っ暗になった、または一時的に見えなくなった
  • 視野にカーテンがかかったように見える
  • 視野の一部が急に欠けた
  • 飛蚊症が突然増えた
  • 視界の端に光が走る
  • 強い目の痛みと視力低下がある
  • 頭痛、吐き気、嘔吐を伴う
  • 黒目が白く濁っている
  • 物が急に大きくゆがんで見える
  • 目を動かすと痛み、見えにくさを伴う
  • 見えにくさとともに、ろれつが回らない、手足が動かしにくいなどの症状がある

特に、突然片目がほとんど見えなくなる症状では網膜中心動脈閉塞症などが疑われます。網膜中心動脈閉塞症は、網膜への血流が急に途絶える眼科救急疾患です。

目が見えにくいときのセルフチェック

次の項目を確認すると、眼科を受診した際に症状を伝えやすくなります。

  • 片目ずつ見ても見えにくいですか?
  • 症状は突然始まりましたか?
  • 数日、数週間、数か月かけて徐々に悪くなりましたか?
  • 視野全体がぼやけますか?
  • 中心だけ見えにくいですか?
  • 視野の一部が欠けていますか?
  • 直線が曲がって見えますか?
  • 黒い点や糸くずのようなものが見えますか?
  • 光がピカピカ、チカチカして見えますか?
  • 目の痛みや充血がありますか?
  • まぶしさがありますか?
  • まばたきをすると一時的に改善しますか?
  • 眼鏡やコンタクトレンズを使用しても改善しませんか?

このチェックだけで病気を診断することはできません。特に「急に見えなくなった」「視野が欠けた」「強い痛みがある」といった場合は、セルフチェックを続けず、早急に眼科を受診してください。

目が見えにくい(急にぼやける、見え方がおかしい)原因

近視

近視

近くを見る際には問題がなく、遠くが見えにくい、目の焦点が合わない状態です。目に入った光が網膜の手前で焦点を結んでしまうことで起こり、眼球の前後の長さである眼軸長が長い、あるいはレンズの役割を果たす角膜や水晶体の屈折率の問題で生じます。眼軸長と屈折率の両方が関与しているケースもあります。

遺伝的な要因と環境的な要因によって生じます。ピントを合わせる筋肉は近い距離を見る際に強く収縮し、その状態が長く続くと遠くにある対象物にピントが合わなくなり、ぼやけてしまいます。仮性近視は休息や睡眠によって近視が解消する状態ですが、進行すると解消しなくなって近視になります。

軽度の近視では日常生活に支障が生じないこともありますが、進行すると日常生活に支障を来すこともありますので、お早めにご相談ください。

近視の治療

近視治療

近視の治療は、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が一般的です。また、現在ではオルソケラトロジーやICL(眼内コンタクトレンズ)など、裸眼で問題なく日常生活を送ることができる治療を受ける方も増えてきています。私達も、オルソケラトロジー(鹿児島のみ)やICLによる治療に対応しております。オルソケラトロジーは、夜間の就寝時にのみ特殊なコンタクトレンズを装用することで角膜を矯正し、日中は裸眼で問題なく過ごせる治療法であり、ICLは小さなレンズを移植することにより近視を強制する治療法となります。

遠視

近い距離と遠い距離の両方がはっきり見えなくなる、目の焦点が合わない状態で、近視よりも目に大きな負担がかかります。軽度でも眼精疲労などを進ませやすいため、眼科を受診して適切な治療を受けてください。網膜より奥に焦点を結んでしまう状態で、眼軸長が短い、または水晶体・角膜の屈折率の問題で生じ、両方が関与することもあります。

赤ちゃんは眼軸長が短いため軽い遠視で、成長に従って眼軸長が伸びて解消されますが、先天的な問題で眼軸長が伸びないと遠視になります。子どもの遠視は発見が遅れることが多いため、読書が苦手など遠視を疑う場合にはお早めにご相談ください。

遠視の治療

目がとても疲れやすいため、軽い遠視でも常に適切に調整された眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要です。

老眼(老視)

近くの物にピントを合わせにくくなっている状態です。加齢によって水晶体の弾力が失われ、ピントを合わせるために働く毛様体筋の力が低下して発症します。老眼という名称から高齢者がなるものというイメージがあるかもしれませんが、ピントの調整機能は20代に低下しはじめ、40歳を超えると細かい文字が読みにくいなどの症状が現れはじめます。現代の日常生活では近い距離にピントを合わせることが多いため、老眼になると目に疲れがたまりやすくなります。

近くの物がよく見えない、少し離さないと見えない、細かい字が読めない、手元の作業で目が疲れやすいなどの症状がある場合、老眼が疑われます。また、眼精疲労によって慢性的な肩こりや頭痛を起こしてはじめて気付くこともあります。眼精疲労を防ぐためにも、眼科を受診して適切な矯正方法を選択することが重要です。

老視の治療

手元の作業をするために老眼鏡を使う場合もありますが、運転など遠近の両方を頻繁に見る必要がある場合には遠近両用の眼鏡が必要です。水晶体の弾力性や毛様体筋の低下は加齢によって進行しますので、定期的に検査をして眼鏡を作り替える必要があります。また、白内障がある場合、治療のための手術で多焦点眼内レンズを挿入して眼鏡の使用を最小限に抑えられることもあります。当院でも、白内障(多焦点眼内レンズ)の日帰り手術に対応しております。お気軽にご相談ください。

白内障

白内障

白内障レンズの役割を果たしている水晶体が変化して濁り、視界のぼやけやかすみ、まぶしさを強く感じる、暗い場所で見えにくいなどの症状を起こす疾患です。様々な原因で起こりますが加齢性の白内障が最も多くなっています。80歳以上の多くの方が、白内障を発症しているとされているほど、加齢による影響で程度の差はありますが、多くの方がかかる疾患です。

昔は進行すると失明に至る病気でしたが、現在では手術で治すことができるようになっています。日本では年間150万人が白内障手術を受けているとされており、侵襲が少ないため日帰り手術として受けられるようになっています。当院でも、多くの実績をもつ医師が最新鋭の医療機器を用いて白内障の手術を行っております。患者様に応じた眼内レンズの提案もしております。お気軽にご相談ください。

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎

ぶどう膜は、眼球を包む脈絡膜、毛様体、虹彩を含む血管に富んだ組織の総称です。ぶどう膜炎は、細菌・ウイルス・真菌などによる感染、免疫異常などによって起こり、目の痛み、かゆみ、視界のかすみ、まぶしさを強く感じる、飛蚊症などの症状を起こします。片目に起こることもありますが、両目に起こることもあります。原因に合わせた治療が必要であり、再発しやすい傾向がありますので、治ってからも定期的な受診が必要です。

ドライアイ

治療涙の量の不足や質の変化によって目の表面が乾き、傷付いたり感染しやすくなったりしている状態です。ゴロゴロする違和感、目が疲れやすい、ピントがなかなか合わない、目の痛みといった症状を起こすことが多く、乾燥を防ごうと涙の量が増えることもあります。加齢によって目が乾きやすくなるため高齢者の発症が多かったのですが、現在はパソコンやスマートフォン、エアコン、コンタクトレンズなどによるドライアイが増加傾向にあり、若い方の発症も増えています。

当院ではライフスタイルにも合わせた点眼薬を処方することで、症状の改善につなげています。また、生活習慣や環境の改善も症状の緩和に役立ちます。意識的にまばたきを増やす、こまめに休憩する、ホットタオルで目の周囲の血流を改善する、イスや画面の角度や高さを調整する、エアコンの風が直接顔に当たらないよう遮蔽物を置くなどの対策も効果的です。

こうした治療や対策では十分な効果が得られない場合には、涙を排出する涙点にプラグを挿入する治療が行われます。痛みもほとんどなく、外来で短時間に受けられる治療です。

眼精疲労

眼精疲労

眼精疲労目を酷使して目に疲労がたまり、休息や睡眠を十分にとっても回復しない状態です。視界がかすむ、ピントがうまく合わない、目の痛みなどを起こし、悪化すると慢性的な頭痛や肩こり、めまい、吐き気、手足のしびれといった全身症状を起こすこともあります。パソコンやスマートフォンを長時間使っているとピントを合わせる筋肉が緊張し続けて、疲れがたまります。また、画面を見ている際には集中してまばたきの回数が極端に減少するため、ドライアイを発症して眼精疲労の発症や悪化につながります。

必要があれば適切な点眼薬や内服薬の処方を行いますが、セルフケアや環境整備も症状の改善や再発防止には不可欠です。こまめな休憩、意識的にまばたきの回数を増やす、十分な休息と睡眠、ホットタオルで温めて血行を促進すること、イスや画面の高さ、エアコンの風からの遮蔽物、部屋の加湿など、生活スタイルを見直してみましょう。

急な視力低下

急激な視力の低下があった場合、早急に適切な治療を受けないと深刻な視力障害を残す可能性があります。速やかに眼科専門医を受診してください。

緑内障(急性緑内障発作)

緑内障(急性緑内障発作)

緑内障では、視野が狭くなる症状を起こすことが多いのですが、激しい目の痛み、頭痛、吐き気、急激な視力低下や目のかすみなどを突然起こすことがあります。これは、急激な眼圧の上昇によって起こる急性緑内障発作であり、早急に適切な治療を受けないと失明する可能性もあります。脳梗塞や脳出血などと似ているため脳神経外科に運ばれることもありますが、その際にも眼圧を測ってもらってください。急性緑内障発作になる前に、定期的な眼科検診を行い、急性緑内障発作になることを防ぎましょう。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性

網膜の中でも文字などを認識する重要な黄斑部に問題が生じている状態です。視力の急激な低下に加え、はっきり見たいと凝視する中心部が見えにくくなり、生活に大きな支障を生じます。基本的には徐々に進行していきますが、黄斑部から出血している場合には突然、見えなくなります。急激な視力の低下など感じた場合には、お早めにご相談ください。

網膜剥離

網膜剥離

網膜剥離網膜に裂け目ができ、そこから徐々に網膜がはがれていくことにより、視力の低下を生じる疾患です。視細胞が敷き詰められた網膜が剥離すると、その部分の視細胞は酸素や栄養を受け取れなくなって機能を失ってしまうため、できるだけ早く戻す治療が必要になります。また、網膜中心にあって文字などを認識する重要な黄斑部が剥離すると、短期間に大幅な視力低下を起こします。網膜の剥がれ具合に応じて治療が異なりますが、いずれの場合も早期に対応することが必要となります。当院では、レーザー光凝固術をはじめとした治療を行っております。お気軽にご相談ください。

眼底出血

眼底出血

出血量やそれによって起こるむくみの範囲や程度、場所によって網膜が障害を受け、急激に大幅な視力低下を起こすことがあります。早期に治療を必要とする場合もありますので、出血やむくみ、急激な視力低下にお気づきでしたら、お早めにご相談ください。

中心性漿液性網脈絡膜症

中心性漿液性網脈絡膜症

黄斑部にむくみを起こす疾患で、凝視しようとする中心部が見えにくくなります。視力の急激な低下に加えて、物が歪んで見える、小さく見える、本来とは違う色に見えるなどの症状を起こすこともあります。通常は片目に起き、30~40代の男性の発症が多くなっています。数か月で改善することが多いのですが、再発しやすいため注意が必要です。レーザー治療も含めた幅広い治療法があります。眼科にご相談ください。

視神経炎

視神経炎

視神経は網膜が受け取った情報を脳に伝える役割を持っています。視神経炎では視神経に炎症を生じ、片目の視力が急激に低下します。特にしっかり見ようとする中心部が見えにくくなり、目を動かした際に痛みを生じることもあります。

網膜動脈閉塞症

網膜動脈閉塞症は、網膜へ血液を送る動脈が詰まる疾患です。網膜中心動脈が閉塞すると、多くの場合、痛みを伴わずに片目の視力が突然大きく低下します。

数分から数十分だけ片目が暗くなり、その後元に戻る「一過性黒内障」が起こることもあります。一度回復した場合でも、脳梗塞などの血管疾患と関連する可能性があるため、放置せず医療機関を受診する必要があります。

網膜静脈閉塞症

網膜の静脈が詰まり、網膜に出血やむくみが生じる疾患です。片目の急な視力低下や、視野の一部が見えにくくなる症状などが現れます。

高血圧、動脈硬化、糖尿病、脂質異常症などが発症リスクと関係します。黄斑にむくみが生じると視力が低下するため、眼底検査やOCT検査などで状態を確認します。

硝子体出血

眼球内部を満たす硝子体に出血すると、光が網膜まで届きにくくなり、視界がかすむ、黒い影が広がる、墨を流したように見えるなどの症状が現れます。

糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔などさまざまな疾患によって生じます。突然多数の黒い影が見えるようになった場合は、早めに眼科で眼底を確認することが大切です。

糖尿病網膜症・糖尿病黄斑浮腫

糖尿病網膜症は、糖尿病によって網膜の血管が障害される疾患です。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行するとかすみ、視力低下、視野の一部が暗く見える、飛蚊症などが現れます。

また、網膜の中心にある黄斑がむくむ糖尿病黄斑浮腫では、見ようとしている中心がぼやけたり、視力が低下したりします。糖尿病がある方は、見え方に問題がなくても定期的な眼底検査が重要です。

角膜炎・角膜感染症

黒目の表面にある角膜に炎症や感染が起こると、視界がかすむほか、目の痛み、充血、目ヤニ、強いまぶしさなどが現れることがあります。

特にコンタクトレンズを使用している方に、見えにくさと痛み、充血などが同時に生じた場合は注意が必要です。コンタクトレンズを外し、早めに眼科を受診してください。

徐々に見えにくくなる場合にも注意が必要です

急激な視力低下だけでなく、数週間から数年かけて徐々に見えにくくなる場合も眼科での検査が必要です。

白内障や近視などの屈折異常だけでなく、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など、自覚症状が少ないまま進行する疾患があります。

「年齢のせい」「眼鏡が合わなくなっただけ」と自己判断せず、以前より見えにくくなったと感じた場合は眼科で原因を確認しましょう。

目が見えにくい場合はどのような検査を行いますか?

目が見えにくい原因は、角膜、水晶体、硝子体、網膜、視神経など、光が目に入り脳へ情報が伝わるまでのさまざまな場所にあります。

眼科では症状に応じて、次のような検査を組み合わせて原因を調べます。

  • 視力検査
  • 屈折検査
  • 眼圧検査
  • 細隙灯顕微鏡検査
  • 散瞳眼底検査
  • OCT検査
  • 視野検査
  • 色覚や視神経機能を確認する検査
  • 必要に応じて眼底写真や造影検査

例えば、視力検査や屈折検査では眼鏡などで矯正できる見えにくさかを確認し、細隙灯顕微鏡では角膜や水晶体などを観察します。眼底検査やOCT検査では、網膜や黄斑、視神経の状態を詳しく確認します。

症状によって必要な検査は異なります。

見えにくいと感じたときの対処法

長時間のパソコン作業などの後に一時的にピントが合いにくくなった場合は、画面から目を離し、目を休ませることで改善することがあります。

ただし、見え方が元に戻らない場合や、原因が分からない場合は、次のような対応をしてください。

  • 片目ずつ見え方を確認する
  • 症状が始まった時刻を覚えておく
  • 見えにくい状態で車や自転車を運転しない
  • コンタクトレンズ装用中に異常があればレンズを外す
  • 自己判断で以前処方された目薬を使用しない
  • 急な視力低下では早めに受診をする

目が見えにくい、ぼやける症状に関する
よくある質問 Q&A

目のかすみやぼやけたときの対処法は?

長時間の読書やパソコン作業などの後に目のかすみやぼやけが生じた際には、目を休ませることが重要です。一時的にピントが合わない感じではなく、継続してかすんで見えない場合は早めに眼科を受診しましょう。

突然片目が見えにくくなった場合、すぐに受診したほうがいいですか?

突然片目が見えにくくなった場合は速やかに専門医による診察を受けることをおすすめします。これは網膜剥離や網膜の血管閉塞など急に生じる重要な眼の疾患が原因である可能性があり、早期発見と治療が視力を守ることになります。

一時的に片目が見えなくなる病気はありますか?

一過性の視力障害を引き起こす病気には、偏頭痛の一種や一過性血流障害などがあります。これらの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診し、正確な診断を受けることが重要です。

目のかすみで眼科に行った方がいい目安は?

急に視力が低下した場合や、目のかすみが持続する場合は眼科での診察をお勧めします。

視界がぼやける原因としてストレスは関係ありますか?

ストレスが関係して視界がぼやける可能性もありますが、自己判断は禁物です。治療が必要な目の病気がないか、眼科で診断を受けましょう。

目のかすみを改善する食べ物は?

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、オメガ3脂肪酸などが不足すると暗く感じたりかすんだりする可能性があり、これらを多く含むにんじん、ほうれん草、ブルーベリー、サーモンなどの摂取が目の健康に良いと言われています。しかし、特定の病気を治癒させるものではないことに注意が必要です。

目の見えづらさと脳の病気には関係がありますか?

脳の病気が見え方に影響することがあります。例えば、視覚情報を処理する脳の領域に脳梗塞や脳腫瘍などがあると、視力が落ちたり視野が欠けたりします。視界の急激な変化や見えづらさが生じた場合は、眼科だけでなく、必要に応じて神経内科や脳外科の受診をすすめられることがあります。

片目ずつ確認すると、片目だけぼやけています。受診した方がよいですか?

はい。両目で見ていると、見えにくい方の目をもう片方の目が補うため、片目の視力低下に気付かないことがあります。以前より明らかに左右差がある場合は眼科を受診してください。突然片目だけ見えにくくなった場合は、早急な受診が必要です。

まばたきをすると一時的に見えやすくなるのはなぜですか?

ドライアイなどによって涙の膜が不安定になると、目の表面で光がきれいに屈折せず、かすんで見えることがあります。まばたきをすると涙が一時的に目の表面へ広がるため、見え方が改善する場合があります。繰り返す場合は眼科で涙や角膜の状態を確認しましょう。

朝起きたときだけ目がぼやけることがあります。なぜですか?

睡眠中の目の乾燥、角膜のむくみ、目ヤニなどによって、一時的にぼやけることがあります。また、眼疾患によって朝に見えにくさを感じる場合もあります。毎日のように繰り返す場合や、時間が経っても改善しない場合は眼科をご相談ください。

突然、黒い点や糸くずが増えて見えにくくなりました。大丈夫ですか?

急に飛蚊症が増えた場合は、後部硝子体剥離だけでなく、網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血などが起こっている可能性があります。特に光が走って見える、視野が欠けるなどの症状を伴う場合は早急に眼科を受診してください。

目が一時的に真っ暗になりましたが、元に戻ったので問題ありませんか?

一時的に片目が見えなくなり、その後回復する症状は、一過性黒内障の可能性があります。網膜への血流が一時的に低下して起こることがあり、脳梗塞などの血管疾患と関連する場合があります。見え方が戻ったとしても、速やかに医療機関を受診してください。

糖尿病ですが、見えにくくなったのは血糖値のせいですか?

血糖値が大きく変動すると、一時的に目の屈折状態が変化して見えにくく感じることがあります。一方、糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫でも視力低下が起こります。たまたま糖尿病と関連のない病気がおこることもあります。見えにくくなった場合は血糖値だけの問題と判断せず、眼科で網膜の状態を確認してください。

白内障手術をした目が、しばらくしてまたかすんできました。白内障が再発したのでしょうか?

一度取り除いた水晶体に白内障が再発することはありませんが、手術後しばらくして眼内レンズを支えている水晶体嚢が濁る「後発白内障」が起こることがあります。また、ドライアイや網膜の病気など別の原因でも見えにくくなるため、眼科で原因を確認してください。

眼鏡を作り直せば見えにくさは改善しますか?

近視、遠視、乱視、老眼などの屈折異常であれば、眼鏡の度数を調整することで改善が期待できます。一方、白内障や網膜、視神経の疾患では眼鏡を変えても十分に視力が改善しません。以前の眼鏡で見えにくくなった場合は、眼鏡店だけでなく眼科で目の状態を確認することをおすすめします。

見えにくさと一緒に、物がゆがんで見えます。何が考えられますか?

黄斑前膜、加齢黄斑変性、黄斑円孔、中心性漿液性脈絡網膜症など、網膜の中心にある黄斑の疾患が考えられます。特に片目ずつ見たときに直線が曲がる、中心が暗いといった場合は、早めに眼科を受診してください。

目が見えにくい症状でお困りの方へ

目がぼやける、かすむ、焦点が合わないといった症状は、近視や老眼、目の疲れなどでも起こります。一方、網膜、黄斑、視神経などの疾患によって生じていることもあり、見え方だけから原因を判断することはできません。

特に、

  • 突然見えにくくなった
  • 片目が急に見えなくなった
  • 視野が欠けた
  • 飛蚊症や光視症が急に増えた
  • 強い目の痛みがある

といった場合は、早急な眼科受診が必要です。

徐々に見えにくくなっている場合も、「年齢や眼鏡のせい」と判断せず、原因を確認することが大切です。見え方にこれまでと違う変化を感じた場合は、当院へご相談ください。

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この記事の監修者

院長:髙瀨 博(たかせ ひろし)

医院名:宮田眼科 東京

院 長

髙瀨 博(たかせ ひろし)

  • 医学博士
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医

1996年東京医科歯科大学医学部卒業後、同大学眼科に入局。
米国国立眼研究所留学を経て、東京医科歯科大学眼科 助教・講師を歴任し、2021年より同大学 病院教授。
大学病院および関連医療機関において、ぶどう膜炎、網膜硝子体手術を中心に診療・研究・教育に従事してきました。

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寺田 裕紀子(てらだ ゆきこ)

医院名:宮田眼科 東京

副院長

寺田 裕紀子(てらだ ゆきこ)

  • 医学博士
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医

東京医科歯科大学卒業。大学病院および関連病院にて、ぶどう膜炎、強度近視、黄斑疾患、白内障手術などを中心に幅広い眼科診療に従事。
国内外の学術誌への論文発表・総説執筆の実績を有し、専門的知見に基づいた正確でわかりやすい医療情報の提供に取り組んでいる。

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