- 眼精疲労やVDT症候群、ドライアイ
- 加齢による目のかすみ
- 白内障による目のかすみ
- 緑内障による目のかすみ
- 糖尿病網膜症による目のかすみ
- ぶどう膜炎による目のかすみ
- くも膜下出血による目のかすみ
- 目のかすみの検査と治療
- 目のかすみの予防と対策
- 目のかすみに関するよくある質問
目がかすむ原因と治療方法
最近「スマホ老眼」という言葉を耳にする機会が増えています。これは、正式な病名ではなく、スマートフォンを長時間使った後に、目がかすんだり、ピントが合いにくくなる現象で、まるで老眼のような症状が現れることを指します。一時的なものであれば、少し目を休めることで回復するため、それほど心配する必要はありませんが、目のかすみには視力障害や生命に関わる病気が原因である場合も考えられます。ここでは、目のかすみのさまざまな原因について解説します。
目がかすむ症状
目がかすむ症状は個人差があり、以下のような症状が含まれます。霧がかかったように物が見える、視界がぼやける、輪郭がぼやける、近くのものにピントが合わない、視力が低下している感じがする、視野が狭くなる、視界の一部が見えにくい、全体が白っぽくスリガラス越しのように見える、などです。少し休めば症状が改善する場合には眼精疲労が考えられますが、長く続く場合は早めに眼科を受診することをおすすめします。
また、目のかすみと同時に、目の痛みや頭痛、吐き気などの症状がある場合、すぐに医師の診断を受けましょう。急性緑内障や脳動脈瘤によるくも膜下出血といった病気の可能性も考えられます。
眼精疲労やVDT症候群、
ドライアイ
スマートフォンやパソコンの長時間使用により目がかすむことがあります。スマホ老眼と呼ばれる状況では一時的にピントが合いにくくなり、特に暗い場所での見えづらさが増します。また、ドライアイは涙の不足により角膜が乾燥しやすく、目のかすみを引き起こします。眼精疲労やVDT症候群、ドライアイを放置すると、目に負担がかかるため、こまめに目を休ませましょう。
加齢による目のかすみ
加齢に伴い水晶体の弾力や毛様体筋の働きが弱まるため、ピント調節機能が低下し、老眼が進行して目のかすみが起こります。近年は目を酷使する機会が多く、早い人では30代から老眼が始まることもあります。見え方に違和感がある場合は、眼科での検診を受けましょう。
白内障による目のかすみ
水晶体が濁ってしまう白内障では、視界がかすみ、ぼやけて見えるようになります。加齢とともに多くの人に見られる病気で、昔は失明の原因ともなっていましたが、現在は人工レンズを挿入する手術で治るようになっています。
緑内障による目のかすみ
緑内障は眼圧が上昇し、視神経に障害を与えて視野が狭くなっていく病気です。視神経が損傷されると、視野の一部がかすんで見えることがあります。急性の緑内障は短期間で進行するため、目の痛みや吐き気を伴う場合は早急に受診が必要です。慢性の場合も進行を止めることは可能ですが、視神経の損傷は回復しないため注意が必要です。
糖尿病網膜症による
目のかすみ
糖尿病による高血糖は血管を傷め、網膜に出血や血管閉塞を引き起こします。これにより視力が低下し、目がかすむ症状が現れます。進行すると網膜剥離や失明の危険もあり、日本人の失明原因の2位を占めています。目のかすみが続く場合は、早めの受診が推奨されます。
ぶどう膜炎による
目のかすみ
ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に炎症が起こるぶどう膜炎は、自己免疫疾患や全身感染症などで発症し、目の痛みや充血、視力低下、飛蚊症などを伴います。失明のリスクがある病気とも関連があるため注意が必要です。
くも膜下出血による
目のかすみ
激しい頭痛や吐き気を伴い、目のかすみが現れる場合、くも膜下出血や急性緑内障の可能性があります。いずれも早急な対応が求められますので、症状が現れたら速やかに医療機関を受診してください。
目のかすみの検査と治療
眼科での基本的な検査として視力検査、角膜検査、眼圧検査、涙の量や質を調べる検査などが行われます。治療には、目の疲れを緩和し潤いを与える点眼薬や涙点プラグの挿入などがあります。また、緑内障や白内障、糖尿病網膜症などの各病気に応じた治療法も提供されます。
目のかすみの予防と対策
目がかすんだ際には、まず目をしっかりと休ませることが重要です。症状が続く場合は、眼科で診察を受けましょう。また、目を保護するために、室内の乾燥を防ぎ、UVカットのサングラスを活用するなどの工夫も効果的です。
目のかすみに関する
よくある質問
突然目に白いモヤがかかるのは病気ですか?
突然目に白いモヤがかかる場合、眼精疲労による一時的なものから、白内障や緑内障などの眼病、脳血管障害などが原因のこともあります。白内障では水晶体が濁るため視界が白っぽくかすむことがあり、緑内障やぶどう膜炎では視界が曇ったようになることもあります。特に突然の症状や、片目のみの白いモヤが続く場合は、早めに眼科を受診し、原因を特定することが大切です。
目がかすむ原因にストレスは関係ありますか?
ストレスが眼精疲労を引き起こすこともあり、こうした影響で視界がぼやけることもあります。しかし、きちんと検査をして様々な病気が否定されてから初めて「ストレスが原因かもしれない」と考えるべきなので、「ストレスのせいだろう」と思いこまず、かすみが続く時は眼科を受診しましょう。
目のかすみは市販薬で治りますか?
市販の目薬や点眼薬で軽い目の疲れや乾燥によるかすみを緩和することは可能ですが、根本的な治療が必要な病気の場合は市販薬だけでは治りません。例えば、白内障や緑内障、ぶどう膜炎などが原因の目のかすみには専門的な治療が必要です。市販薬で改善しない場合や症状が長引く場合は、眼科で診断を受けることをおすすめします。
突然、片目だけかすむ原因は何ですか?
片目だけ急にかすむ場合、ドライアイや疲労よりも、緑内障や網膜剥離、ぶどう膜炎、糖尿病網膜症などの疾患の可能性が考えられます。場合によっては、脳血管障害などの全身疾患が原因で片目だけがかすむこともあります。急激に症状が出た場合や片目だけかすみが続く場合には、早急に眼科を受診し、専門の診断を受けることが重要です。
目のかすみを放置するとどうなりますか?
目のかすみを放置すると、原因によっては視力の低下や失明のリスクが高まることがあります。例えば、緑内障や糖尿病網膜症、ぶどう膜炎などの病気は進行すると視野の狭窄や失明を引き起こす恐れがあります。また、白内障の場合も、放置すれば視力がさらに低下してしまいます。かすみが長引く、または他の症状も伴う場合には、早めに眼科での検査を受けることをおすすめします。
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